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新年度  ある会員の活動29

スタニスワフ・レム『金星応答なし』を読み直していたら、ヴェルヌにも言及しつつロケットの歴史を語る部分があった。砲弾式がなぜだめかちゃんと書いてある。
ずいぶん昔に読んだときには読み飛ばしていたのだろう。

映画公開に合わせ文庫化されたグッドウィン『リンカーン』(中公文庫)を読み始めると、開巻すぐに、「リンカーンはどこの馬の骨だか知れなかった」という一文に出くわす。
「どこの馬の骨」も「海のものとも山のものともしれない」もたいして違いはないように思う。

この辺は、現在印刷中の会誌7号を読んでいただかないとわからない話。4月14日の文学フリマには間に合う予定らしい。関西初の文学フリマ、ヴェルヌ研はG15とのこと。

どうも、書き上げてから読むべきものに出くわすのは、書いているうちに目が開けて、見るべきものが見えるようになるということであろうか。

もっとも、こうした「発見」は4月に入ってからで、3月中は何もできなかった。

3月31日の総会も欠席してしまった。参加された方、どなたかレポートお願いします。

そんな中、石橋さんの『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』が出版された(購入はヴェルヌ書店で)。

博論がもとになった重厚な評論だが、ヴェルヌ研究のさまざまな、膨大なテーマが凝縮されている。これを必読といわず、なにを必読というのか。

少しずつ咀嚼して読み進めることにする。

次の読書会のテーマも決まったそうで、会費も払い込み、やっと新年度がスタートである。

新年会  ある会員の活動28

2013年も本日で11%、1割以上を消化している。こう書くとほんとにいやな言い方だね。

1月20日に新年会があったので参加した。しかし、時間が経ってうろ覚えになってしまった。活動報告者としては情けないがご勘弁を。

場所は池袋と雑司ヶ谷の間あたりにある「rocket cafe」。ヴェルヌにふさわしい店名とは思いませんか。
個人的には近場だったので楽。

確か、7名が参加。某氏は途中までお子さん連れ(お子さんだけ奥さんが迎えにきて一足早く退場)。なぜかハワイ風の料理で、おいしかった。パイナップルのワイン(ただのパイナップルの酒だった)など飲む。

今回はヴェルヌの詩に当時の作曲家が曲をつけたという歌曲のCDを鑑賞するという催しも兼ねていて、店のプレイヤーにかけてもらって皆で聴く。

うーん。普通。逆に普通すぎて、店のBGMとして聴いていてほぼ違和感がない。
イージーリスニングというものがこの頃形成されたということなのか。

他はよもやま話に終始したように覚えているのだが(まあ、当然私も飲んでいたのであやふやである)、途中、学生の頃図書室で文学全集を読んでいた共通体験が発覚。なかでも、講談社の世界文学全集の話で盛り上がる(今こうして書いていると、何なんだろうかw)。

ナボコフ『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』が入っていたり、ゾラ『獣人
』がなぜか『野獣人間』の題名で収録されていたり、ちょっとおかしな全集だった。あとで、『シャーロック・ホームズの冒険』が入っていたような気がして調べてみると、ドイルは入っていなかったがウェルズ『タイム・マシン』は入っていた。変な全集だ。ヴェルヌはなし(このサイトで調べたら、集英社の全集がヴェルヌ・スティーブンスン・ドイルで1巻作っていた。ヴェルヌは『八十日間』で、ウェルズはなかった)。

そんなこんなで楽しい会であった。「rocket cafe」、また行ってみよう。

校正は細かい修正が続き、4校まで行ったが、多分終わった? 、と思う。
昨日読書会の第一稿がアップされていたので、これはこれから。

もしかすると、本業の都合で来月の報告、雑事の投稿はお休みするかも。すると、次の投稿時には2013年を27%程消化していることになるのか(もういいって)。

ヴェルヌ新刊書

先ほど、お気に入りの書籍サイト「本やタウン」を見ていた時でした。お気に入りの作家ヴェルヌをいれていたせいか、いきなりヴェルヌの新刊書にヒットしました。

http://www.honyaclub.com/shop/g/g14800582/

この本のタイトルからすると、明治時代に翻訳された作品らしいですね。この古いタイトルから推測すると、「征服者ロビュール」でしょうか?

この明治時代の翻訳はちょっと苦手なので、買うのをためらってしまいそうです。
(明治時代の翻訳は苦手と書いたのは、前にも読んだことがありますから。「80日間世界一周」でしたか。)

気になる映画

 ジュール・ヴェルヌの作品に影響を与えている時代背景というと、南北戦争が思い出されます。「海底二万里」「神秘の島」でしょうか。未訳作品では「南と北」?というのがあるらしいですね。

この時代のアメリカ大統領といえば、エイブラハム・リンカーン。その彼の実像に近付けた映画か公開されるようです。

「リンカーン」4月19日
http://www.foxmovies.jp/lincoln-movie/

他には「月世界旅行」の第1部…南北戦争が終わった後の物語だそうだから、関係無いかな。この映画に期待しているのは、映画公開時にリンカーンがらみのノンフィクション書籍が刊行されることでしょうか。リンカーンは有名でもあまり詳しく知られていない人物ですからね。

「アンクル・トムの小屋」ストウ夫人の描いた作品は誇張され過ぎているらしいけれど、この小説が原因になって、南北戦争が起きたことと、エイブラハム・リンカーンが奴隷制度の廃止を打ちたてたのだから、無視できない小説だと思います。

もしかしたら、「アンクル・トムの小屋」も刊行されるかもしれない。あるいは、刊行されないかもしれない。こんな書き方をしたのは、嫌われている小説らしいと聞いたことがありますから。過去に旺文社文庫だけが抱えていた作品だったのを覚えています。

ヴェルヌ作品「海底二万里」と「神秘の島」の背景はもろにリンカーン大統領の時代ですから、映画「リンカーン」に興味津々です。

校正   ある会員の活動27

今日の東京は大雪、というより吹雪になった。外出された方もいらしたと思うが、大丈夫でしょうか。

ところでヴェルヌ関連といえばやはり昨夜放送された世界初のダイオウイカの映像であろう。予告編でも『海底二万里』の、斧をふるうネモの挿絵が使われまくりだった。もはや伝説扱いである。

ご存じのとおり『海底』に出てくるのは poulpe、タコなのだけど。アロナックスが伝説を解説するくだりの挿絵がどう見てもイカなのがいけないのか。
(それとも、フランス語だとイカとタコの区別が日本語と違うのか?)

ま、そんなことどうでもいいか、と思うほどダイオウイカの映像は迫力があった。ライトにギラギラ光ってグロテスク。いいなあ。

その何日か前、深夜のニュース枠で若いコメンテーターが「CGですか? NHKの番宣ですよね? どうでもいいんですけど」と醒めたコメントを発していた。

これをどうでもいい、という若造がいるから番宣打ってでも視聴率あげなきゃいけないのだが・・CGかどうかは番組をちゃんと見れば分かるので。

ちょっと残念なのは、比較対象がとぼしく、大きさが実感できなかった。もちろん人間よりずっと大きかったようだ。

本題が遅くなったが、年始にさっそくゲラがあがって校正。

うう、今回は文章が(特に)ひどい。自分で読み返して悲しい。あわてたり悩んだりして書くとろくなことがない。
wordの横書きで作ったので、半角記号で打ってしまったものが縦書きだとみんな横向きになっている。ご迷惑をおかけしてしまったようだ。

訂正も多く、どうしても追加したい文章も出てきて、お詫びとともにまとめて送る。編集長がチェックをいれて編集担当に戻すとのこと。と思ったら、並行して進めてくださっていた第三者校正でも、文章のおかしい部分が指摘されてきたとのことで、これも大急ぎで訂正案を返信。ふう。

いろいろと反省が多い今回の投稿である。もう何も出てこないといいが。

新年会の案内も来ている。これはまた後日報告します。

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