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ある会員の不活動  ある会員の活動19

総会に、かのウィリアム・ブッチャー氏が参加されたとのこと。大変おしいことをした。
どなたかレポートしていただけるとうれしいのだが・・・

また、会誌7号の特集について何か決まったのであればお教えいただければ、早めの準備もできるかと思う。

昨日は昨日で、春の遠足が催された由。こちらもレポートしていただければ。

ということで活動していない。

「ふらんす」が届いた。石橋さんの『八十日間世界一周』対訳のコーナー、4ページしかないけれど、冒頭の語りを熟読しながら、読者がヴェルヌの「仕掛け」に考えを巡らせるよう示唆されている。なにより石橋訳『八十日間』が読めるわけで、今後も楽しみ。

同じ日に何やらアマゾンからも届く。もはや何を頼んだかよく覚えていなかったのだが、『カーネーション DVDーBOX』第一巻 であった。

まだ完結していない連続ドラマのDVDを買ってしまうのも異例のことだが、この驚くべき作品については別である。最初から見直す時間を作らねば。
明日から最終週であり、どう終わるのかも注目で、最近の日々の楽しみと言えばそれしかないのであった。

しかし、再来週からはどうするか・・・本気で、毎日1話ずつ『カーネーション』を見直すか?(笑)
次の朝の連ドラも主演・堀北真希、主題歌SMAPと話題にはことかかないが、配役など見たところ、スタート前の個人予想では平均視聴率17%程度と見る。今のところ私は見る気になっていない。

てなわけでヴェルヌ度の薄い昨今である。

会費の払込み  ある会員の活動 18

結局、総会には参加できないことになった。まことに残念。

会報とともに出欠の葉書、会費払込用の郵便振替用紙が送られてきたので、欠席で回答する。

休みの日に郵便局へ行き、会費を払う。ついでに、会誌を2冊買うために6号と、次の7号の追加分を加算して払い込む。金額、あってたかしら。

葉書には恒例のアンケートがついていたので、例によってもっともくだらない回答を目指して記入し、これもポストに投函。

別にくだらない答えを目指す必要は何もないのだが、つい、ふざけてしまう。

ところで、せっかく石橋さんが連載するということで、「ふらんす」を半年間定期購読してみることにした。ネットで申し込むと、封書が来た。

中に入っていたのは郵便振替の用紙。

・・・会誌と同じであった。

最近では、クロード・シモン『農耕詩』や、『パウル・ツェラン詩文集』など重要な邦訳を次々出している白水社の「ふらんす」が・・・

まあ、郵便振替が悪い訳じゃないけれど。これも合わせて払い込む。

さらに、こんなホームページ があるのだった。

synaさんのジュール・ヴェルヌ・ページとともに、ヴェルヌ研究を志す者には必須の参照サイトになるだろう。

私も、今回の自由投稿で石橋さんの論文をまたさんざん参照させていただいた。ただ、その頃にはこのサイトのことを不覚にも知らず、CiNiiとか、東大の「ヨーロッパ研究」とかうろうろ検索してしまった。これからはそういうこともなくて大変ありがたい。

おしむらくは、『黒いインド』と『チャンセラー』の草稿分析を読むことのできる2論文にリンクがない(あるいは切れている?)

興味のある方は大学図書館か国会図書館でコピーすることができるから、時間のあるときに探してみる価値はあるのではないか。

以下近況雑感。

・上記『パウル・ツェラン』を買った直後に、青土社から全集が復刊された。もう金がもたん。

・偶然、片山敏彦という文学者(ロマン・ロランやツヴァイクの訳者で有名な方らしいが)のエッセイ集を読む。昔の人の文章は端正で教養豊か。いい読書になった。

・それにしてももう1年である。

『黒いインド』『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』映画版

2月4日の投稿で、フランスにて先ごろ発売されたヴェルヌ映画のDVDコレクションをご紹介しました。先日ようやく到着し、収録三作中、表題の二作(いずれも白黒)を観ました。一言でいうと、このDVDは買いです。ヴェルヌファンであればぜひ入手しておくべきだと思います。値段も20ユーロ弱で手頃ですし。『黒いインド』は前評判に違わず、極めて原作に忠実で、文学作品の映像化としては極めて高い完成度です(例の自動の梯子が再現されていないところだけちょっと残念でしたが。それから湖の底が抜けるシーンはありませんでした――これは技術的に無理だったでしょうからやむをえません)。廃坑も、地下のコールシティも雰囲気たっぷりです。フクロウだけ、フィルムに直接書き込んだ稚拙な影絵ですが、これもご愛嬌。『黒いインド』には個人的に愛着があるので、とてもうれしい贈り物という感じでした。

http://www.amazon.fr/Coffret-Jules-Verne-Wilhelm-Zacharius/dp/B005XQ90BG/ref=sr_1_sc_1?s=dvd&ie=UTF8&qid=1328335325&sr=1-1-spell

そして『ヴィルヘルム・シュトーリッツ』。この比較的知られていない作品(しかもいわゆるヴェルヌ的な作風とは違う作品)をよく映像化したな、と思いますが、これも拾いものです。時代的にもちろんヴェルヌ父のオリジナル版はまだ出ていないので(1967年作なので記憶違いでなければ、ミシェルによる改作の事実も知られていない)、当然ミシェル版が原作で、時代は18世紀。シュトリーツが怪しげな美青年で、オタクの先取り的イメージを見事に表現しています。映像の遠隔伝達技術も含め(これ、ミシェル版にありましたっけ?)、映画についての映画になっているところが原作の一解釈としても新鮮です。元気なヒロインの自己主張(彼女が最初にシュトリッツを誘惑したのであり、透明化されたことも喜ぶ)と最終的にそれが否定されるのを諦念とともに甘受するかのようなニュアンスの結末など、微妙な陰影もあります。改めてミシェル版およびジュール版を読み直して比較検討したくさせる力があると思いました。近くジュール版は翻訳もされますし、これは会として一度鑑賞会を設けたいところです。

そして最後に会員の皆さんのご活躍ということで近刊をご紹介。近兼拓史さんの『80時間世界一周』が来月扶桑社新書より刊行されます。

http://www.amazon.co.jp/80%E6%99%82%E9%96%93%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E5%91%A8-%E6%A0%BC%E5%AE%89%E8%88%AA%E7%A9%BA%E4%B9%97%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%8F%E3%82%8A%E6%82%B6%E7%B5%B6%E3%83%AB%E3%83%9D-%E6%89%B6%E6%A1%91%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E8%BF%91%E5%85%BC-%E6%8B%93%E5%8F%B2/dp/4594065589/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1330533610&sr=8-1

著者校  ある会員の活動17

もう2月も後半である。

自由投稿の著者校が来ていたのだが、なんやかやで遅れてしまった。

そうこうしているうちに特集用原稿の著者校も届いた。

どうも最近集中力に欠けているなあ、と思いつつ、少しずつやってようやく編集長に発送した。

ところが、送った次の日にはもう見落とした部分の確認メールが来てしまった。

全く気づいていなかったところで、恐縮しつつ回答を返信する。

まだ途中までしか見てないとのことで、このていたらくではこれからどれだけ出てくるか分かったものではなく、戦々恐々としている。

編集長もこれでは安心できず、勢い慎重に読み直しを迫られる訳で、却って手間であろうから、申し訳ないことである。

総会も3月20日と決まったのだが、これも仕事の関係で出られない可能性が強くなってしまった。

(私の会社は完全な休業日が元旦しかない)

いささか、ヴェルヌとは関係ない要因が活動に支障を生じさせているのは否めないようだ。

まあ、会員活動は(内在的には)終わりはないのであるから、長い間にはそういう年も出てくる。短期のことで動揺することなく、着実にやっていきたい。

ところで最近のトピックについて少々コメント。

・私市先生訳の『二年間の休暇』入手。既訳との読み比べや、会誌3号の記事を参照して読むなど、会員ならではの読む楽しみを味わうのはこれから。wikipediaの件は今回初めて知って見てみたのだが、まあ何のことやら知らない人も多いだろうから、あれでいいのでは。

・石橋さんの『八十日間』の記事のコメントで、ハヤカワの『ルパン』シリーズ打ち止めというのは私もショック。せめて『813』、『虎の牙』の新訳が読みたかった。
『813』は文庫では新潮文庫の堀口大学訳しかなく(!)、『虎の牙』の創元推理文庫版は原著の改訂版を部分的にしか参照していない折衷版と聞いており、あと完訳はどちらも偕成社板しかない。偕成社版が悪いとは言わないが、やはり大人向けがほしい。それに、『虎の牙』は偕成社でも単行本全集版しかないのだ。

・『センター・オブ・ジ・アース』の続編、うーん、サイトを見る限り、主役がブレンダン・フレイザーじゃなくなっている時点で、前作とのつながりもほとんどない。「ヴェルニアン」云々の変な解釈は、少年の父親からさかのぼって祖父になったってことらしい。でも、まさか巨大生物から逃げまくってどうやって脱出するか、だけの話じゃないよね・・・いずれにせよ、総会にも出れないかも知れないのに見に行く暇はなし。

・エール『月世界旅行』も無事届いてるのだが、まだ封も切ってない。15分程度なんだから、飯を食いながらでも見ればいいのか・・申し訳ないがサウンドには興味なし。

秘蔵のドラマ「ミハイル・ストロゴフ」

 先ほどYOUTOBEを見ていたら、映画「ミハイル・ストログフ」1956年版がアップされていました。
http://www.youtube.com/watch?v=2FiaqOx2RRI&feature=colike

 念のため、all cinema online で探ってみました。1956年にはそれらしい映画は掲載されていませんでした。とすると、秘蔵のテレビドラマかなと思いました。

 この動画サイトは古い映画、著作権が切れている映画が2時間とか、長時間の時間で投稿されているようです。最近知ってびっくりしました。

 ほかには、ジャン・ギャバン出演の「レ・ミゼラブル」もオリジナルの時間で収録されています。

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