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脱稿 ある会員の活動36

なんだか連投ですみません。

しかし。ついに終わった。本日編集長に2本目を送って、脱稿。

今後ゲラ直しなどありますが、まずは一段落。

いやあ、今回は時間かかったなあ。
自業自得なんだけど、もう少し効率的にならんものか。

あと、どうも理屈っぽいのを書きすぎな気がする。ここ何年か、ガチガチのものばかり。

そういうのが書きたいんだろうとしか、皆に思われてないんでしょうが、ほんとはもっとくだらないのが書きたいと、時々思う。

でもくだらないのはソランジュと六助っていう妙なコンビに枠をとられてるからな。

つくづく、マンガ家の才能があればと思う。

いしいひさいちの才能さえあれば、ギャグ四コマ「エッツェル君とヴェルヌ君」を描くのに。

荒木飛呂彦の才能があれば、『蒸気で動く家』コミック版を描くのに。

楳図かずおの才能があれば『チャンセラー』を・・あ、これはやめておこう。

よし、もう決めた。次回はくだらないのを書くぞ。
(何に力を入れてるのやら)

執筆中 ある会員の活動35

うーん。

あ、1本目は10月末に投稿しました。
ちょっと読み直してる時間もまだとれてませんが、最後、やはり書き急ぎすぎてしまったかも。

2本目が・・まだ。

まだ5合目くらい。

このままでは年賀状とか大掃除とかいう予定にまで食い込んでしまうぞ。

ま、最近ちと本業が忙しいということもあったのですがね・・

それでも、「思想」12月号ディドロ特集とか読んでみる。先月のプルースト特集もまだちゃんと読んでないけど。なぜ思想で文学を連続で?

一昔前なら、ユリイカとかでやってもよかったのではないかしら。ディドロは無理か。

『ラモーの甥』の取り上げ方少ない。昔はディドロといえば『ラモー』だったような。

甥ラモーとファン・ハウトの対比というのもありでした。

ちょっと、よくあるアホなブログ風になってしまった。

『あまちゃん』シナリオ集にも目を通す。最後の2週を、演出段階で結構いじっていることに気付く。
こういうのちゃんと読んでから、あまちゃん語った方がいいんでないのかね、サブカル評論家たちよ。

『蒸気で動く家』読書会 ある会員の活動34

投稿の締め切りは10月末で、今回は厳守してほしいと言われていて、遅れると編集の方が正月に作業することになってしまうという、その趣旨には大いに賛同していたのですが、・・・できてません。

全然できてないぞ! うーむ、困った。
ということで読書会報告をするひまなし。と、いうわけにもいかないか。

9月29日(日)に日吉の読書会に行ってきました。参加は8名(正確には+関係者1名)。
今回は、現在刊行準備が進んでいる(はず)の、本邦初の完訳『蒸気で動く家』をとりあげました。明治時代に一部訳されたらしいのですが、本格的な紹介は初めて。その訳稿を参加者だけに配布してもらい、一足早く読書会を行う、しかも訳されたお二方が司会進行というあまりにも贅沢な企画。

実は本国の著名な文学者の中には、この『蒸気で動く家』いち押し、という人も何人かいるらしい隠れた名作。日本で知られてないだけなのか。

刊行されたらぜひ読んでください。最初読むときはあれこれうがって読まず、本筋を追ってノリで読むのがおすすめかも。空想機械はもとより、インド観光から虎に象、変な学者に大陰謀と、ヴェルヌらしさ満点の作品です。

ただ、ちょっと盛り込み過ぎ? あるいは、植民地化された側のインド人が悪役というのは現代では絶対あり得ない設定なので、その辺は議論の的になりました。

レーモン・ルーセルのエピソード、高名な批評家ジャン・イヴ=タディエの作品論の紹介(会誌に翻訳される予定とのこと)、あいかわらず漫才みたいなヴェルヌとエッツェルなど、興味深い話が続出した読書会になりました。
『蒸気で動く家』の副読本として、次回会誌は必読ではないかと思います。

会の後は例によって有志で飲み会。ごく個人的には、日本酒の量が増えているので反省。
雑談の中でちょっとショックだったのは、ちくま文庫『レ・ミゼラブル』最終第五巻は刊行が無期延期状態とのこと。何があったか知らないが、読者無視ではないか。

で、読書会の結果、書いていた原稿を見直すことになり、だいぶはまりこんでいる次第。

そうは言っても、金井美恵子『目白雑録5』にケタケタ笑ったり、工藤庸子『近代ヨーロッパ宗教文化論』にたじろいだり、ユリイカ臨時増刊『小津安二郎』の蓮實重彦におびえたり、いろいろしてはいますが。

そういえば、次の読書会は半年早まって3月。まずいぞ。今の投稿を早く終わらせて、次の準備に入らなければ・・

白露を過ぎて ある会員の活動33

朝からおじさんたちの、「どんなもんだい、へへん」と言わんばかりのドヤ顔ばかり見せられて、実に不愉快な日曜日だった。

「おもてなし」を訴える滝川クリステルが、なぜか合掌したのも意味不明。

まあ、よろこんでる人たちも多いから、一緒によろこぶのが大人というものではあろうが。・・

ただ、「生で見れるなんて感激」と喜んでる人たちには、小林信彦がさんざん書いてることを伝えてあげたい。
昭和39年のオリンピック、東京に住んでる人で実際に競技を見た人はほとんどいなかったそうだ。
「オリンピックはテレビで見ましょう」という貼り紙が出たくらいだとか。
まあ、世界中から人が見に来るのだから当たり前で、ホスト国は自分たちが楽しめると思わない方がいいだろう。

パーティーの幹事を引き受けるようなもので、パーティーそのものはちっとも楽しむ余裕がなく、会計から片付けまで全部面倒を見なきゃいけないのだ。もう決まったんだから、みんなその覚悟をいやでもしなければいけない。はた迷惑な話である。

と、そんな偏屈コラムのまねみたいなことはこのくらいにしよう。きりがないので(笑)。
7年後のことを今から言ったってしょうがないし、やればやったで、やってよかったということにどうせなるのだ。

間違いだらけの小ネタだとか無用な文句だとか、どうでもいいことばかり書いて、会員活動はどうなっておるのかというと、やってはいる。9月29日の読書会の準備、投稿の執筆も亀の歩みだが進めている。あまりに地味で、報告のしようがないのだ。

8月の夜のズーラシア見学企画には参加できず。毎回言いますが、だれかレポートしてください。

やっと涼しくなってきたし、そろそろペースをあげてかないと。暦のうえではもう晩秋の節気で、あっという間に今年が終わってしまう。7年後もすぐ来てしまうぞ(笑)。

会誌7号品評会  ある会員の活動32

前回あんなこと言ってましたが、コンフェデレーションカップ、あっという間に終わっちゃいましたね。
気がつけば、なでしこジャパンの強化試合もいまいちの結果で終わり、男女ともサッカーは戦略の練り直し、次世代選手の育成が急務といったところでしょうか。

それでも卓球で福原愛選手がジャパンオープン優勝、テニスはクルム伊達選手がウィンブルドンで健闘、と気持ちのいい話題もあります。何にせよ、結果を出す選手は地道な努力を積み重ねているわけで、見習わないといけないですね。

などといいながら、空模様も悪く引きこもりがちであったのを、6月23日(日)に日吉まで品評会に行って参りました。

時間少し前に行くと、見慣れない方もいらして、おやと思ったのですが、一風変わったゲストの方でした。

でも、書いていいのか確認してませんので詳細は省略。(有名人とか業界人とか、そういう話ではありません)

参加はゲスト含め7名。冒頭、石橋会長から最近のニュース、それと今後の編集方針について意見交換。

会誌8号の特集は本邦初訳が刊行予定の『蒸気で動く家』ですが、編集の方の都合を考えて読書会を早めたいのに、刊行時期がまだはっきりしていない。その辺をどうするか、協議しました。
(詳細はいずれ会長から流しがあるでしょう)

また、これも都合上、会誌9号の特集についても早くも協議。もしかすると、読書会を半年繰り上げるかも、という計画。これも詳細はいずれ。

その他、翻訳の計画がいくつか。相変わらず出版状況が厳しい中で、計画だけでもいくつか出ているのはすごいこと。もし実現すれば、ヴェルヌ翻訳ブームが起きるか? まあ、そこまでは期待しない方がいいか・・・

品評会は投稿記事それぞれに意見を言い合うので、投稿者としてはやや緊張する。私の投稿は、自分でも思っていたけれど、やはりちょっと込み入りすぎていたようで、今後の課題。

このブログにも書きましたが、書きたいことが結論の出ていないことなので、当然まとまりに欠けるのです。うーむ。

倉方健作+成田麗奈両氏の『「ジュール・ヴェルヌ未発表歌曲集」日本版ライナー』は、ヴェルヌの詩が訳されており、掲載されるだけで価値のある業績。もしCDが買えるなら、倍楽しめます。復刊した『永遠のアダム』収録の短編など、エッツェル以前のヴェルヌ作品が日本語で読める機会も少しずつ増えてきて、喜ばしいかぎり。

ウィリアム・ブッチャーの講演録は、内容は石橋会長が大いに異論ありですが(会誌5号なども参照されたし)、掲載されたヴェルヌの草稿はやはり印象強く、現物に接するとやはり感動する、と言った会長の話も興味深いものでした。

さて、ソランジュと六助の『変人の遺言』解説のあとは、待望(?)の「ヴェルヌ双六」。A2版の紙に印刷された、新島さん手作りの(あ、六助だっけ)双六はそれぞれの升目に〈驚異の旅〉の作品が刊行順に当てはめられ、駒は作品の主要キャラクターの挿絵を切り抜いて使用。石橋さんはミシェル・ストロゴフ、新島さんがバービケイン、といった感じ。私は臆面もなくネモをとりました。

双六と言っても、『変人の遺言』で使用された、フランスの伝統的な双六「鵞鳥のゲーム」のこと。特定の升目に行くと、2回休みとか、今進めたサイコロ数分だけ余計に進む(つまり、振った数の倍進める)などのルールがあって、ゲームの進行を変化させます。

最悪なのは、他の駒が来るまで動けないという升目がふたつ(「井戸」と「刑務所」。この象徴性はよくわからない)、それからそこに止まると振り出しに戻る升目がひとつ(「髑髏(どくろ)」)あって、実際にやってみると案外そこに止まる。

また、ぴったりの数でなければゴールできず、余分な数分はその数だけゴールから逆戻りしなければいけないため、なかなか決着がつかない。

最初は、有名な作品(『海底二万里』とか)に止まると「おお」などと声があがったのですが、ゴールに近づくと無名な作品(失礼)ばかりになって皆ゲームの進行に集中。それでも、知らない作品は石橋さんがどこを舞台にしたどういう話か教えてくれるという豪華特典付。

最後は私とゲストさんが「井戸」(『北対南』)と「刑務所」(『キップ兄弟』)に足止めされたまま、石橋さんがぴったりの数を出せずに延々とひとりサイコロを振り続けるという構図になり、ようやく石橋さんがあがったところで終了。つまり、終盤で「井戸」と「刑務所」にはまると、誰も来ないのでそのまま置き去りで終わってしまうのでした。

人数を変えたり、少しルールをアレンジするともっと面白くなるかも知れない。しかし、なかなか楽しめました。

会終了後、有志で飲みに行き、くだをまいて終わったのでした。さあ、私も「マルティン・パス」読み直さなくては・・

ところで、「あまちゃん」東京編で盛り上がっている皆さん(そんな人ばっかりじゃないか)、今ディスカバリーチャンネルで毎週土曜日放送している「SF界の巨匠たち」、来週7月6日はヴェルヌだそうです。おそらく間違いも多いでしょうが、リドリー・スコット監修で、わりとちゃんとした番組のようですので、CS視聴可能な方、ケーブルTVで視聴可能な方は22時からですので要チェック、ではないかと。

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