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またまたテレビ番組から…

 毎週楽しんで観ている「奇跡体験アンビリーバブル」。
本日のメインは「200年前に南太平洋の島で起きた殺戮!!」の話だった。バウンティ号の反乱と聞いて、どこかで聞いたことがあるな~と思っていた。

 有名なところでは同タイトルの映画があるらしいことは知っていた。さらに気にかかり、記憶の奥からジュール・ヴェルヌが出てきた。確か、彼の作品リストにあったような…。ヴェルヌともう一人名前は思い出せないが、二人で書いた本。
 かつてNTT出版から出ていた「ラ・ペルーズの冒険」のようなノンフィクションなのか、それとも小説なのか詳しく分からないけれど、一七〇〇年後半の事件。ヴェルヌなら関心を持ちそうな実話に興味津々でした。

 最後まで生き残った男が罪の意識から島を楽園にしようとしたことから、イギリスから恩赦を受ける。なんとなく「神秘の島」に出てくるエアトンぽい。
もしかしたら、彼がモデルなのかと思ったぐらいでした。

 synaさん、あるいはishibashiさん、この番組をご覧になられましたか?もしもご覧になられていたら、どんな感想をお持ちになられましたのか、ぜひともお聞きしたいです。

「バウンティ号の反乱」に知的好奇心を掻き立てられて、映画も見てみたい。また、ヴェルヌ作品でも読んでみたい。翻訳されたらいいな~と熱い思いを抱いています。

読書会の準備  ある会員の活動10

あっという間に9月である。

月に1回は投稿しようと思っているのだが、8月はとんでしまった。

本業が割に忙しかったこともあるのだが、実はまたしても不遜な思いにとりつかれてひそかな活動を続けていたのである(いや、別にたいしたことではないですが)。

今回は、特集への投稿と自由投稿を両方、それもどちらもしっかり書く、という目標を立てた。

前号は、特集用が22ページと長かった。自由投稿は6ページと短かったが、致命的なミスを犯し悔いが残った。

今回はどちらも15ページ以内に収められないか、と考えている。

もちろん、むりやり何でもいいから投稿するということではなくて、書きたいことができたから書くのだが、よりコンパクトに、ぜい肉をそいだ投稿にしたい。もちろん、前回のようなミスは許されない。

そんなわけで、8月の休日は汗をふきふき原稿を書いていた。最初は特集用から始めたのだが、読書会の連絡が来て方針を変えた。

すでにホームページで告知されているが、今回は最初に石橋会長が『神秘の島』の読みどころや成立の背景を解説するという。これを聞いてから書いた方がいいに決まっている。

そこで、自由投稿を先に書いてしまおうと途中から切り替えたのだが、残念ながらまだ仕上がらない。

そうしているうちに、9月になってしまったわけだ。

ここでまた舵を切り直し、読書会の準備のため『神秘の島』に戻らなければならない(当たり前だが、自由投稿は『神秘の島』がテーマではない)。

最初に準備した資料を整理し直す。

1.まず、邦訳三種。大友徳明訳(偕成社文庫)、手塚伸一訳(集英社文庫)、清水正和訳(福音館)。清水訳は持ち運びできない。なぜ福音館文庫におちないのだ。

2.原書。リーブル・ド・ポッシュの赤版。もちろん読めない。邦訳で疑問に思った部分の原文を確認するため。

3.英訳。シドニー・クラヴィッツ訳、序文・注記ウィリアム・ブッチャー。もう少しちゃんと読むつもりだったが上記のような事情で時間がない。

4.ロラン・バルト『新=批評的エッセー』。かの「どこから始めるべきか?」を収録。

5.“ROLAN BARTHES Œuvres complètes Ⅳ”。上記の原文を収録。読めないって言ってるのに。

6.私市先生の『ネモ船長と青ひげ』。必読の三部作論「ヴェルヌと永劫の旅人たち」を収録。

実はもうひとつ確認したい資料があるのだが、まだ入手していない。

驚くべきことに、2.3.はAmazon日本版で購入できてしまった。(ヴェルヌ書店を通しましょう)。5.は最寄りの大型書店に並んでいた。あそこのバルト全集をあらかた買ったのは私です。

何の苦労もなくこれだけ資料が集まり、なかなか恵まれた状況であった。

4.5.はともかく、1.2.3.6.をこれからの限られた時間のなかで読み直していく(2.3.は眺め直す)ことになる。

うーむ。ほんとはせっかく買った「総天然色ウルトラQ」も観たいのだが。

(この総天然色版については幕田さんも執筆の「Pen」を読みましょう)