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手製本の勉強中です

kurouchiです。来年春に会誌第五号が発行予定なのは皆さんご存じと思いますが、実は私、ルリユール(西洋式製本工芸)の勉強をしている関係でその会誌五号の特装版を作って欲しいと頼まれてます。

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ただまあそれはちょっと先の話なので、とりあえず現在は練習も兼ねてこんな本を製本中。なんと今回素晴らしいことに、手製本できれいな丸背の上製本にするために最適な「未綴じ本」の状態からのスタートです。

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……といっても素人が大きな紙を扱うのは色々と難しいので、本物の未綴じ本のように一折(16ページ分)を一枚の全紙に印刷しているわけではありません。一折を四つに切り分けた状態を想定してページを並び替えたデータを作成していただき、B4版の紙に印刷し、四枚づつ組にして二つ折りにしたものを一折としました。

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しかしながら、普通に人間の力で折っただけではこのように紙の折り目がどうしてもふっくらしてしまいます。どんなに強くしごいても駄目。このままでは作業できないので数日間プレス機にかけてぺったんこにしなければなりません。この作業をフランス語でサティナージュというそうです。

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長時間プレスしたままほっておかなければならないので、この日の作業はこれ以上進めなくなってしまいました。こういうのが手製本のつらいところです。ただちゃんとそのへんのフォローも考えてあって、余った授業時間はへら削りをすることにしました。製本用の牛骨のへらは買ってきたそのまんまでは使うことができないので、やすりで削って、自分の使用目的に合った形に整えていく必要があります。しかしなんだか半分以上先生が削って下さったような気が……。すっかり机の上が粉っぽくなってしまいました。削り終わったへらはリンシードオイルに浸けて一週間ぐらい放置。そうすると固くて汚れにくくなるそうです。《つづく》

ある会員の活動 その1

12月19日(日)

終日在宅。年賀状を半分しか書いていないが、読書会記録の訂正が廻ってきているので先にやってしまうことにする。

読書会の記録は担当の方が録音を起こしたもの。これを発言者おのおのがチェックする。

しゃべっているのをそのまま文字にすると、当然筋のとおった日本語にはならない。筆耕した担当の方の苦労がしのばれる。

まともな日本語に直し、余分な合いの手(ただ、まあ、そうetc)を削除し、ページの経済性を考慮して表現を簡潔にする。不要と思う発言はまるごと削除する。

読書会参加はこれで2回目なので、この直し方が正しいのかどうか。

しかし、こうしてなるべくまともな形にしても、結局この読書会では同じことを最初から最後まで繰り返しているだけであった。orz

発言の骨子自体は変えられないので、直すだけ直して編集長にメール。

これから、編集担当をおおいにわずらわせることになるのであろう。

しかし、会誌が出来上がってくると、やはり結構うれしい。

後、ドラマ「坂の上の雲」を見ながら、加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』を読むという、へその曲がった夜を過ごす。