1月11日(火)
すっかり忘れていたのだが、会誌5号自由投稿のハードコピーを編集担当(shiina氏)に送らなければならなかった。
データでは送っているが、ハードコピーも校正上必要である。
今回から、ページ番号を打つよう指示が出ているので、フッターに設定して印刷する。
斜字・太字、ルビ・傍線・傍点、注番号などにマーカーでマーキングをする。
それから、いわゆる環境依存文字にもマークする。
アクサンテギュとか、アクサンシルコンフレクスとか言われるアクセント記号など、ダイアクリティカルマークというらしいのだが、それ付きのアルファベットがフランス語にはある。
そもそも、わけもわからないくせに原文を引用したりするので、つづりがあっているかも自信がない。
今回の自由投稿はごく簡単に、軽く読めるものを目指したかった(あくまで本人の希望である)ので、注はつけなかった。
6枚の短いものなので、昼飯前にすませ、買い物のついでに投函する。
さて、いろいろと悩みはつきない。
(1)『海底二万里』映画化で監督を務めるという噂のある、デビッド・フィンチャー『ソーシャルネットワーク』を観に行くかどうか。
『セブン』の救われなさに、それ以降観たことがない監督である。『ベンジャミン・バトン』など評価は高いが、予告編を見ても暗い。
ただ、『セブン』、『ファイトクラブ』、『ベンジャミン ― 』などでブラッド・ピットを起用している。
もしかしたら、ネモなりネッドなりでブラピを起用するかも知れない。
ネモというとどうしても老成した印象があるが、ブラッド・ピットのような若いイメージのネモというのも新鮮かも知れない。
で、観に行くべきか、悩む。
(2)最近よく耳にするピエール・ルジャンドルを少し読んだのだが、ルジャンドルの専門である、中世ヨーロッパやローマ・カトリックの歴史についてまるで知らない。
いわゆるキリスト教リテラシー(笑)が、ない。
仕方なしに、平凡社ライブラリーから出ている聖人伝『黄金伝説』を読み始める。
これはこれで、ヨーロッパ文学の根っこであるから、読まなければいけない本なのであった。幸い、面白い。
(3)ヴェルヌとはまるで関係ないが、ふと日本史が気になっても、よくわからない。仕方なく、手ごろなところで司馬遼太郎『この国のかたち』など読み始める。
これはこれで面白いのだが、突然『老子』が引いてあると、また分からない。
まことに(これは司馬独特のクリシェ)、基礎教養がない。
若いころ何をやっていたのだろうか。
悩みはつきない。
せめて、ヴェルヌ研究にいつか役立てば、と思う。役に立つわけないか。