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執筆中   ある会員の活動13

はやいものでもう11月の半ばである。

この書き出しももういいか。それでも、いつのまにやら今年もあと一月半なのである。2012年なんて、SFでもあまり出てこない未来の年号なのだが。アトムの焼き直しのジェッターマルスだって2015年が舞台で、このまま行けばあっというまに到達する。

さて、肝心の原稿であるが、10月末が締切であった。結果としては、特集用原稿は投稿し、自由投稿は依然執筆中である。

特集用原稿はもくろみ通り、15ページほどに収めることができた。内容については自己判断不能状態。あとになって、いろいろアラが見えてくるのはいつものこと。最近はそれを気にしてぐずぐず手元で温めるのはやめることにしている。

ただ、今回はわりと早く題材を決めていたので、いろいろ参考書籍を読みあさることができた。邦訳を読み比べるなどということも少しはできたし。自己満足はしていることになろうか。

問題は自由投稿で、執筆中と書いたが執筆中断中といった方が正確である。途中まで書いていたのを、特集用原稿を優先して中断していたのだが、いざ再開しようとしても勢いが止まっていて筆が全く進まなくなった。まあ、ヴェルヌとは全く関係ない本業が忙しかったりもしたのだが、そんな状況でもいつもは頭の中では文章をひねっているのに、今回はまるで働かない。

勢いというのは恐ろしいものだ。さっさと書いてしまった方がよかったか。

どうもここまで来ると、さらから書きなおした方がいいのかもしれない。気を楽にして取り組んだ方が何とかなるものだ。編集長には梗概まで伝えてあるので却って気をもませてしまうが、テーマは変えませんのでもう少々お待ちください。

などと言いつつ、通勤電車でサマセット・モーム『お菓子とビール』を読む。面白いなあ。
ナボコフ『カメラ・オブスクーラ』をパラパラ読んだり、岩波文庫の新訳『アブサロム、アブサロム!』に吸い寄せられたり、以前Jule Verne Pageの掲示板でishibashi氏が指摘していたクロポトキン『ある革命家の思い出』が平凡社ライブラリーで再刊されたので、パガネルに触れた箇所を立ち読みで確認したり、気が散っているのは間違いない。

もうちょっと頑張らねば。