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新刊から2

ふーむ、12月30日というまさにどさくさで、文遊社から今度は『黒いダイヤモンド』が復刊とのこと。

ヴェルヌ作品が見直され、新しい読者が増えるのはいいこと。

でも文遊社の復刊シリーズはやや高めだなあ。ヴァージニア・ウルフの『歳月』だって、そりゃ出れば買いますが、新訳を文庫で出すのでも少しもおかしくないのでは。

『黒いインド』は新訳が出ないかな、とひそかに思っていたので、やや複雑。

一方では、著作権が切れたらしく、ポール・ヴァレリーは新訳ラッシュで、レオナルド・ダ・ヴィンチ論なんて、立て続けに違うところから出ているからよく分からない。
また一方で、岩波文庫は鈴木信太郎訳のヴァレリー詩集を復刊している。これこそ新訳すべきなのでは・・そう簡単ではないか。

ヴァレリーはともかく、来年こそは新訳ヴェルヌの刊行ラッシュ、といきたいところですね。

コメント一覧

sansin 2013年12月15日(日)19時14分 編集・削除

創元推理文庫から「黒いダイヤモンド」というのが出ていて、ぎくっとしましたが、イギリス人作家が書いたフランス南西部を舞台にしたミステリシリーズの一冊。発注の際お間違いのないよう。

フランス南西部の黒いダイヤとは、トリュフのことのようです(笑)

Cyrus Harding42 2013年12月16日(月)00時39分 編集・削除

またもや、復刊ですか?しかも、文遊社から!
きっと、「永遠のアダム」や「ジャンガダ」が評判良いのでしょうね。ヴェルヌファンには嬉しい情報です。12月30日発売日だそうですね。

文遊社はヴェルヌ作品あと何冊出すのかな~。「彗星に乗って」「緑の光線」出してくれないかな~。「皇帝の密使」はAMAZONで購入済みだけど、もしも復刊されれば買うかもしれない。

夜更かしし過ぎて、もう寝ようかと思って此処に来てみたら、ヴェルヌ復刊情報にびっくりしました。

Cyrus Harding42 2013年12月16日(月)11時28分 編集・削除

文遊社のホームページを閲覧してみたら、ヴェルヌ最新刊情報は見当たりませんでした。
いったい、どこで情報をつかまれたのでしょうか?

ishibashi 2013年12月16日(月)13時30分 編集・削除

新刊情報はここが一番早いみたいですね。文遊社のサイトは情報が遅いようです。

http://honto.jp/netstore/pd-book_26000458.html

そしてもちろんおなじみの藤原編集室の情報にも。

http://www.green.dti.ne.jp/ed-fuji/topics.html

まあしかし、文遊社の復刊も手放しで喜べないところがあって、こちらで新訳を準備中のものとかとかぶるのは避けてほしいところです。ちなみに『彗星に乗って』は完訳ではありません。僕が翻訳する予定ですので、気長にお待ちください(『ミシェル・ストロゴフ』も新訳をやる可能性大)。『黒いインド』は、半ばエッツェルの作品という特殊ケースなので、せめて解説くらい新しいのをこちらに頼んでくれればいいんですがね……

sansin 2013年12月17日(火)20時26分 編集・削除

amazonでもう出てますよ。予約はまだできませんが。

小野耕世先生の特別寄稿エッセイというのが付くそうですが、これは前からあったんでしたっけ。

ishibashi 2013年12月18日(水)13時44分 編集・削除

小野先生が書いてくださっているのであればなによりです。週刊読書人に拙著の書評を書いてくださったことが機縁かも、と勝手に思いました。このところ金曜に大学に来るとまず「毎日なにかを思い出す」の更新に目を通すのが楽しみになっています。

Cyrus Harding42 2013年12月21日(土)23時53分 編集・削除

hontoネットストアのサイトいままで知らなかったので、お気に入りに追加しました。
いろいろと検索していて、またもや偶然!アレクサンドル・デュマの「ボルジア家風雲録」上下を見つけました。2013年8月5日に刊行されていたなんて知らなかったな~。
こちらは各1050円とずいぶん買いやすい金額なので、購入リストに入れました。
翻訳者、新庄嘉章の名前を見るたび、つい懐かしくなって講談社文庫「モンテ・クリスト伯」を思い出してしまいます。

ロングセラーの作品がなぜ絶版になったのか、「ダルタニャン物語」はブッキングから復刻されたのに、「モンテ・クリスト伯」はなぜ復刻されないのかと思うと残念でなりません。

彼の口語訳と、かな書きを多めに入れた文章であったせいか、映画でも見ているようなセリフがずいぶん印象に残っています。「待て、そして希望を持て!」この言葉好きなんだな~。声が聴こえてきそうで。この訳が心に刷り込まれているせいか、文語体訳の「希望せよ」はどうも受け入れられないものがあります。