トークイベント
ジュール・ヴェルヌ活用法――奥泉光氏を迎えて
ゲスト:奥泉光氏(作家)
パネリスト:新島進(慶應義塾大学准教授)、石橋正孝(日本学術振興会特別研究員)
ヴェルヌ研究者が奥泉光氏に問う、現代作家にとっての二次創作という問題
人は読んだから書く――文学の歴史とは、絶えざる温故知新の運動である。中世以来のアーサー王物語群、あるいは近代のロビンソナードを参照するまでもなく、二次創作こそ、文学の王道なのだ。奥泉氏は、『「吾輩は猫である」殺人事件』や『新・地底旅行』といった実作によって、この逆説の正しさを証明してきた数少ない現代作家のひとりである。誰もが知っている(と思っている)古典をいかにして現代に生かすか、という課題に対する奥泉氏の解答が上記の二作品にほかならない。そこで共通してパスティッシュの対象となっているのは漱石であるが、今回は特に『新・地底旅行』に注目し、なぜヴェルヌが選ばれたのか、ヴェルヌ作品のどこが現代作家としての奥泉氏を誘惑し、また、「リライト」に向かわせたのか、といった点を、とりわけヴェルヌ研究の視点から本人に直接問い質す。
■日時:2009年12月6日(日) 14:30 〜16:00
■会場:大田区産業プラザPiO 3F
特別会議室
■主催:日本ジュール・ヴェルヌ研究会
■協力:文学フリマ事務局
■入場料:無料(定員120名)
■お問い合わせ先:
会場交通案内
※現在準備中ですが、ひとまずこちらをご覧下さい(文学フリマのサイトに飛びます)