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東京骨灰紀行

ちくま文庫今月の新刊、キース・ロバーツ『パヴァーヌ』の復刊に気を取られていて小沢信男『東京骨灰紀行』に気付かず、書店で不意打ちをくらって思わずのけぞってしまった。
この機を逃してはいけない。迷わず買う。

莫言は単行本も文庫ももう見当たらない。どこかのフェアに回されたか。

聞いたこともなかった人がほとんどだと思うのだけど。
某所でどっかのおじさんが、「日本が負けてくやしい。特に中国に負けたのが気に入らない」と言っていて具合が悪くなりそうになる。いつから国別対抗戦になったんだよ。まあ、それがノーベル賞というものの限界なのか。ムラカミ君が今後とれる可能性は低いと思うけど。

コメント一覧

ishibashi 2012年10月12日(金)23時37分 編集・削除

『東京骨灰紀行』、小沢さんご自身は最高傑作と位置付けておられる作品で、たぶんそれだけのことはあるのでしょうが、実は僕はいまいち乗れなかったんですよね。東京ものは『大東京24時間散歩』と『いま・むかし東京逍遥』『あの人と歩く東京』のシャープな批評性が好みでしたが、文庫化を機に読み直してみようと思っています。

ちくま文庫は来月の新刊で『レ・ミゼラブル』の新訳が出るのが喜ばしいですね。それにつけても『笑う男』、どこかから出してほしい。『九十三年』も『海で働く人々』も文庫新訳を希望。

ノーベル文学賞狂騒曲には本当にげんなりしました(中国の街頭で両者の作品を作者名を隠して当てさせる、というニュース番組の趣向に思わず目を背けました)。莫言は今月末あたりにまとめて復刊されるようで喜ばしい限り。