記事一覧

お詫びと訂正  ある会員の活動8

来週7月3日(日)は会誌5号の品評会が行われる(はずです)が、読み返していて重大な誤りに気付きましたので、この場を借りてお詫びして訂正いたします。

今回私は2本掲載していますが、このうち自由投稿の方で大間違いをしております。

ブルース・チャトウィン『パタゴニア』とヴェルヌ『グラント船長の子供たち』を比べる内容で、チャトウィンは自由にパタゴニアをうろうろしているのに対し、『グラント』の主人公たちは行方不明の人物を探すため、手掛かりをもとに特定の緯度線を直進することに触れています。

この緯度を、私はうっかり「南緯三八度」と書いている(150ページ)のですが、もちろん正しくは南緯37度です。

これは、「してはいけない誤り」です。

なにしろ『グラント』全編を貫く謎の根幹、作品のアイディアそのものというべき緯度数なのです。これを間違えるということは、ちゃんと読んでいないも同然と言えるでしょう。

深くお詫びし、訂正いたします。

すでに会誌を購入された方々、会員の皆様、申し訳ありませんでした。

編集に力を尽くされたスタッフの皆さんにも、せっかくの会誌にこのような瑕瑾を残してしまったことをお詫びいたします。

こうしてひとつ見つけると、他にも思い違いなどがいくつもあるのではないかと思って戦慄します。

浅学非才の身、間違いをゼロにすることは確約できませんが、今後は上記のような基本的なミスはすることのないよう、努力いたします。

コメント一覧

ishibashi 2011年06月26日(日)18時46分 編集・削除

うう、というか、校正の責任者である僕も同罪ですが……完全に見落としてました。南緯37度って『グラント』論を書いた時に頭に刻み込まれたはずなのに。

来週の日曜ですが、砂町の商店街もなかなかにぎやかで楽しいところですので、お時間のある方はぜひ足をお運びください。

sansin 2011年06月26日(日)19時42分 編集・削除

いえ、誰もが「まさかそんなところ間違えないだろう」という、こうしたイージーミスは、書いた当人がしっかり確認しないとむしろ起こりやすいものなのです。

慢心のなせる業としかいえない、言い訳無用のものかと思います。

会社の資料などでもよくこういう・・・あ、これはまずい。

ともかく以後気をつけます。