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ヴィクトル・ユゴー関連

 2012年12月公開の超話題作「レ・ミゼラブル」にヤキモキしているこの頃です。なんでも、「レ・ミゼラブル」原作は刊行されてから150周年ということで、いままでブロードウェーミュージカルとして親しまれていた作品をベースにしたスケールの大きな映画らしい。
 以前、私の書き込みのコメント欄に、ishibashiさんは映画「笑う男」を紹介されていましたね。なんとなく気になって、ユゴーで検索してみたら、もう一つの映画「笑う男」が2012年、製作中!?
 いつ公開されるのか分からないし、日本公開時期も未定だとか。

http://eiga.com/movie/64748/

URLで紹介したページは最初にヒットしたサイト。かなり前に大まかなストーリーを掴んでいました。なんでも、貴族の息子が幼児期に、一生笑わせてやるとナイフで口を裂くという恐ろしいエピソードを掴んでいました。なるほど、「バットマン」のジョーカーの設定はここから使ったのか…そう思うとなおさら観たくなります。

 ユゴーは怪奇趣味があるのは知っていましたし、彼はまた生涯「良心」をテーマにした作品を貫いているので、恐ろしいのは冒頭だけで、後はきっと人間らしく生きてゆくストーリーなんだろうな…と勝手な推測をしています。

ブロードウェーミュージカル「レ・ミゼラブル」が長い間話題になっていたのに、ユゴーファンの私には海外にも行ったことがないばかりか、ブロードウェーという富裕層の居場所に場違いな自分を想像してはひがんでいました。

そんな時、2012年12月公開映画「レ・ミゼラブル」の近日公開映像を一ヵ月前に観て興奮しまくっていました。また、映画「笑う男」の公開時期が気になりますね。鹿児島でも公開されるのか不明だから、心配です。
「笑う男」の小説も刊行されたらどんなに嬉しいか…。「クロード・グー」も未訳だし。

それから、ishibashiさんに一言。本日の昼頃にメールでパスワードを受け付けなくなった…と送信していましいたが、デスクトップ画面にメモ機能で書いていたのを忘れていました。パソコン画面、目の前に貼り付けていたのに赤面の至りです。

コメント一覧

ishibashi 2012年10月17日(水)20時19分 編集・削除

書き込み出来たようでなによりです。

映画『笑う男』は本国では今年12月19日封切予定とか。しかし、日本で公開される見込みは大変薄いように思いますね。ただ、最近フランス映画は日本未公開でもDVDでは結構出ます。字幕の出来がひどいケースが目立つようですが、それに期待するしかないかなという感じですね。この映画の写真はハーディングさんの新潮文庫版『二万里』に関するエントリーのコメントで紹介しました。ご紹介の粗筋の1928年版でしたら、たぶんyoutubeですべて観られますが、ただこの粗筋は小説版とはだいぶ違いますね。原作には手術シーンはありません。ただ、手術をした医者が後に拷問を受ける凄絶なシーンはあります。『ノートル・ダム・ド・パリ』もそのようですが、映画はユゴーの小説の結末をハッピーエンドにしてしまう傾向がありますね。ちなみに1970年代に作られたフランスのテレビドラマ版は以下。長いです。これもやはり結末がハッピーエンドに変えられています。

http://www.youtube.com/watch?v=ygLvVusBhOQ
http://www.youtube.com/watch?v=OA602WiqzHE

ishibashi 2012年10月17日(水)20時29分 編集・削除

予告編が出ていました。原作に忠実そうですね。

http://cinema.jeuxactu.com/video-bande-annonce-l-homme-qui-rit-bande-annonce-1-vf-10855.htm

kurouchi 2012年10月19日(金)00時32分 編集・削除

ナイフで裂いて笑い顔にするというネタは
ブラッドベリの「ほほえむ人々」でも使われていましたね。しかもブラッドベリお得意の叙述トリックのオチとして。(うーん、たぶん先にユゴーを読んでいる人は途中でオチが見えてしまうだろうな。私はバットマンを思い出して気づいてしまったけれど…)

ishibashi 2013年07月12日(金)02時22分 編集・削除

『笑う男』映画版のDVDを取り寄せて観ました。うーん、これはちょっと、どころではなく色々問題がありますねえ……改変しすぎですよ。原作の翻訳が出ていない現状ではあまり突っ込めませんが、なにせもともとの小説がハリウッド大作張りの映画的シーンが満載で、フランス映画じゃそれが小ぶりになるのは覚悟していましたけど、いくらなんでもこれでは。せめて「物語」だけは、と思っても、グウィンプレインの(というかユゴー的主人公の)設定の要がこうも無視されては台無し。節税ですっかりみそをつけたドゥパルデュのユルシュス役は、これも不満はありますが、まあ許容範囲なのはさすがでしたが。

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