新年のご挨拶にはすっかり出遅れてしまいました。寒中お見舞い申し上げます。本年も日本ジュール・ヴェルヌ研究会をよろしくお願いいたします。
実際、色々と出遅れておりまして、ようやく今頃今年初めて本屋に行きました(正確にはフランス図書の閉店セールに行きましたが、これはちゃんとリュックを背負って出直さないといけないので数に入れない)。ちくま文庫の新刊を買い込んでしまいましたが、『レ・ミゼラブル』第三巻の「訳者ノート」がいきなり分量を増しているのに一驚、早速読んでみましたら、実に素晴らしい解説でした。ぜひ多くの方にお読みいただきたいと思います。しかし、うちの近所のごとき文化不毛地の新刊書店でも『レ・ミゼラブル』は面陳で最後の一冊でありました。
さらに新年早々個人的にびっくりしたどうでもいいトリヴィアをひとつ。コレットの最初の夫のウィリーって、ゴーティエ=ヴィラールの息子だったんですね! っといっても誰も驚いてくれないと思いますが、〈驚異の旅〉挿絵版の印刷所経営者(出版もしていた)です。かつてこの出版社があった住所の前のセーヌ沿いに、ヴェルヌ専門のブッキニストがあります。
kurakata 2013年01月13日(日)00時10分 編集・削除
それは知りませんでした!カラデックの伝記も読んでみたいですね。そういえば以前からカタカナ表記で迷っていたのですが(Warnantの発音辞典では「ドイツ人かフランス人ならヴィリー、アメリカ人ならウィリー」という表記で、固有の人名としては把握されていない模様でした)、本名のゴーティエ=ヴィラールを意識しているのならやっぱり「ヴィリー」ですかね。というかむしろ伸ばさずに「ヴィリ」でもいい気がしてきました。